JPL HOME PAGE プラネタリウム番組企画


盛岡、新潟、群馬共作・1998年冬番組企画案

「冬の星紀行」〜雪国の空を訪ねて〜


本編の概要

話は、上越線水上の近辺のシーンからはいる。

谷川岳を越えた向こうには雲が立ちこめるが、はたしてその下の冬の雪国にはどのような星空があるのだろうか。


「国境のトンネルを越えると雪国であった」時間は、いつしか昭和初期の設定となり、川端康成がそこに見た冬の越後湯沢の情景が写る。駒子と島村の恋愛ドラマの佳境に素晴らしくもなまめかしい星空が広がる。かつての雪国の空はそれは素晴らしいものだったに違いない。

湯沢から北上し、雪国の冬の生活を語る。これには、「北越雪譜」の引用が欠かせない。また、芭蕉の句なども引用し、かつての人々が心に喚起させられた星空の恩恵を添付してもよい。

新潟県北の岩船郡神林村。ここ大池には、星が降るという話が伝わっている。「星の降る池」伝説である。

冬の空に描かれた独特の星座名、そしてそこに繰り広げられるストーリー、それは、日周で移り変わる空の様子まで克明に記されている。ハ(静かな大池の上に繰り広げられる叙情的話の展開は、そのままエンディングにつなげてもよい。)

大池から場面転換して、再び移動する。空には移り変わる美しい星空が輝く。星空の元に、現在の失われ行く星空の現状を認識する。郷土に伝わる星の伝説の解説に絡めて、星空の恩恵の一つとして宮沢賢治についての話を加えてもよい。


(シナリオ・イラスト写真は、すべて沼澤(JPL)による。)


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